コーヒー

サードウェーブコーヒーってよく聞くけど結局なんなの?

サードウェーブコーヒーというワードを聞くようになってから久しくなってきました。日本ではブルーボトルコーヒーが普及するにつれて、多くの人がサードウェーブコーヒーという言葉を聞くようになり、今や多くの人の間で浸透しているように感じます。しかし、サードウェーブコーヒについて説明できる人はそこまで多くないのではないでしょうか?今回はサードウェーブコーヒーについて深掘っていきたいと思います。

この記事を読んでわかること

  • ファーストウェーブコーヒーについて
  • セカンドウェーブコーヒーについて
  • サードウェーブコーヒーについて
  • サードウェーブコーヒーの魅力
  • コーヒーの歴史

サードがあるならセカンド、ファーストもあるんじゃないと思った皆さん。御名答です。今回は、ファースト、セカンドウェーブコーヒーと比較しながらサードウェーブコーヒーについて学んでいきましょう。

ファーストウェーブコーヒーとは

ファーストウェーブコーヒーは、コーヒー文化の最初の波を指します。
20世紀初頭から1950年代までの時期に主に存在していました。今から60年以上前のコーヒーの波のことなんですね。ファーストウェーブコーヒーの特徴について学んでいきましょう!

コーヒーの商業化 ファーストウェーブコーヒーの時代には、コーヒーが大量生産・大量消費の対象となり、コーヒーは一般的な飲み物として普及し、大規模な商業ブランドが台頭しました。
ブレンドコーヒーファーストウェーブコーヒーでは、ブレンドコーヒーが主流でありました。複数の異なる産地や品種のコーヒー豆を混合して作られ、一定の風味や品質を追求していました。
インスタントコーヒーファーストウェーブコーヒーの時代には、インスタントコーヒーが普及していました。簡単に作れるコーヒー粉末や顆粒状のコーヒーが登場し、コーヒーの手軽な飲用が促進されました。
大手コーヒーブランドファーストウェーブコーヒーの時代には、大手のコーヒーブランドが成長しました。例えば、マックスウェルハウスやフルツのような大規模なコーヒーブランドが台頭し、広範な販売網を構築しました。
コーヒー文化の普及ファーストウェーブコーヒーの時代には、コーヒー文化の普及が進みました。コーヒーショップが登場し、社交の場やリラックスの場としての役割を果たしました。
ファーストウェーブコーヒーの特徴

ファーストウェーブコーヒーは、コーヒーを一般的な飲み物として浸透させる一方で、品質や風味への重視は相対的に低かったです。そのため、セカンドウェーブコーヒー運動が起こるきっかけとなりました。

セカンドウェーブコーヒーとは

セカンドウェーブコーヒーは、1980年代から1990年代にかけて起こったコーヒー文化の変革を指します。これは、コーヒーを単なる一般的な飲み物ではなく、品質や風味にも重点を置いた消費者の意識の変化を反映しています。以下にセカンドウェーブコーヒーの特徴をいくつか説明します。

スペシャリティコーヒーの普及セカンドウェーブコーヒーの時代には、スペシャリティコーヒーの普及が顕著でした。これは、品質の高いコーヒーを栽培、焙煎、淹れ方において追求する運動です。
バリスタ文化の発展セカンドウェーブコーヒーの普及に伴い、バリスタ文化が広まりました。バリスタは、プロのコーヒー職人であり、高品質なコーヒーの淹れ方やラテアートなどのスキルを持っています。
コーヒーショップの進化セカンドウェーブコーヒーの時代には、コーヒーショップが新しい形態で登場しました。より広々とした店内、焙煎機やエスプレッソマシンの設置、ラテアートなどのサービスの提供などが特徴でした。
直接取引と持続可能性セカンドウェーブコーヒーは、直接取引やフェアトレードの重要性を強調しました。生産者との公正な関係構築や持続可能な栽培方法への関心が高まりました。
コーヒーの多様性とカスタマイズセカンドウェーブコーヒーの時代には、さまざまなコーヒーの種類や淹れ方が注目を浴びました。個々の消費者の好みに合わせたカスタマイズが重視され、ブレンドやシングルオリジン、エスプレッソ、サイフォンなどの選択肢が増えました。
セカンドウェーブコーヒーの特徴

セカンドウェーブコーヒーの時代には、スターバックスやPeet’s Coffeeなどの大手チェーン店が台頭し、世界中に拡大しました。これらのチェーン店はセカンドウェーブコーヒーのムーブメントを象徴しています。

ただし、セカンドウェーブコーヒーの定義や特徴は広く解釈されることもあるため、個別のコーヒーショップや地域での文化によって異なるアプローチや特徴を持つこともあります。

サードウェーブコーヒーとは

サードウェーブコーヒーは、コーヒーの品質に重点を置き、農園からカップまでの生産プロセスに細かなこだわりを持つコーヒー文化の運動です。トレンドとしては、特に2010年代以降に隆盛しました。

品質の追求サードウェーブコーヒーは、品質の高いコーヒーを追求します。豆の品質、風味、栽培方法、精製技術、焙煎方法などに細かい注意が払われます。
透明性と持続可能性サードウェーブコーヒーは、生産者との公正な取引を重視し、持続可能な栽培や環境への配慮を尊重します。生産地の透明性や農家とのパートナーシップが重要視されます。
マイクロロースタリーサードウェーブコーヒーの文化では、小規模なマイクロロースタリーが多く見られます。これらのロースタリーは、少量のコーヒー豆を焙煎し、手作業で管理することで、品質と風味により一層の注意を払います。
カスタマイズとコーヒーエクスペリエンスサードウェーブコーヒーでは、個々の消費者の好みに合わせたカスタマイズが重視され、コーヒーエクスペリエンスが重要視されました。手順や淹れ方の細かなコントロールや特殊な抽出方法が採用されました。
サードウェーブコーヒーの特徴

サードウェーブコーヒーの代表的な店にBlue BottleやStumptown Coffee Roasters、Intelligentsia Coffeeなどが挙げられます。

ここまで見てきてわかったこと

20世紀初頭に始まったファーストウェーブをはじめ、時代が進むにつれて
ファーストウェーブ→セカンドウェーブ→サードウェーブ
と波がやってきたと言えるでしょう。大量生産消費の時代から、品質が重視され、経済的な透明性など持続可能な栽培が可能なようにコーヒー業界が動いてきたことがわかります。そして画一なコーヒーを提供する時代から、消費者の好みに合わせてコーヒー提供する時代になったといえます。

最後に

いかがだったでしょうか?今回はサードウェーブコーヒーについてファーストウェーブ、セカンドウェーブコーヒーと比較しながら深掘ってきました。サードウェーブコーヒーは簡単に言うと、とてもおいしいコーヒーを大切し、生産者や環境にもやさしい。そして、小さなお店で焙煎してくれるから、特別なコーヒー体験を楽しむことができます。ぜひ近くにあるサードウェーブコーヒー屋さんに足を運んでみてください。